髙士村の信仰

台湾屏東県牡丹郷髙士村は、台湾の一番南に位置する県、屏東(ぴんとぅん)県牡丹郷(むぅだんしゃん)に静かにたたずむ村です。
住む人たちは排湾族(ぱいわんぞく)と言う民族で、台湾南方に住む原住民です。
排湾族は独自の神話を持ち、独自の信仰を持った民族です。
台湾の原住民はそれぞれいろんな顔立ちがあり特徴があります。私見ですが排湾族は沖縄の石垣島の友達に排湾族そっくりな顔の友達が居ますので、琉球人の系統だと思えばイメージしやすいと思います。

排湾族の信仰とは、各村にそれぞれ頭目(とうむう)が居るので村によって異なりますが、大凡、下記の通りです。

昔、金 銀 陶器の3つの壺があった。山から2匹の犬が駆け下りてきて陶器の壺にぶつかって割れた。すると中かから立派な体格の男と美しい女が生まれた。2人は結婚して子供たちは頭目、巫師、貴族になった。
と言う神話と、その信仰については山川草木を始めあらゆるものに精霊が宿り、これらを祀った万物の霊が信仰の対象であった。

日本人がやって来て小さな神社が立てられた。原住民は独自にその神社を信仰し、神像を擁したり、霊石を安置したり、思い思いに村々で信仰が根付いた。
特にこの高士神社では、髙士神社にお参りしたものはとても出世して国会議員になる人や、医者、学校の先生、やがては教育長と、どんどん出世した。祭りは12月に感謝祭(獲れた穀物や動物を神前に供え山の神に感謝すること)にはいろんな舞踊奉納や武芸演武が行なわれ大いに賑わった。

しかし戦争に敗れた日本は台湾の放棄を余儀なくされ、神社は壊され、或いは放置を余儀なくされ荒廃にまかせた。その後終戦後約70年の間に色々宗教が入って来て、信仰心が深い原住民は多くキリスト教道教に改宗し、現在に至っている。

そうです。