私の神社道は職人の世界でした

神職の皆様は皆それぞれ、ご自身なりの歩んできたケースは違うものです。

仮に、大きな有力神社の息子さんと、そうでない方との差もあり、さらに学閥もあり、さらに最も大きく大別すると、社家(しゃけ)・非社家(ひしゃけ)か、これによってもその歩む道程は全く異なります。

私の場合は、若い頃、とても有名な厳し宮司さんのもと、毎日、やるかやられるかで仕事をしてきて、悔しい思いばかりでしたが、同僚の仲間に恵まれて、何とかやって来れました。このようにして得られた技能なので、一生モノの手に職を得られた、と今では思っています。

夏の大祓式の地の輪を作るにしても『一番カッコよく作ってやる』とか。

お正月用のおみくじ掛けを作るにしても『一番うまく作ってやる』とか。

まぁ、これも職人魂ですね!

高士神社(私が勝手に)写真展!優秀作品!!

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最優秀賞! 
題名(私が勝手に付けた)『天空へ上る階段』
※画像はインスタグラムより引用


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官幣大社賞(!?)
題名(私の勝手な)『銀河への玄関』
※インスタグラムより転載


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官幣小社
題名(上仝)『海原と龍雲』
※上に仝じ(以下省略)



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国幣大社
題名『南国娘』
※上に仝じ
評価点:台湾娘のこのポーズと服が素敵です



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郷社賞
題名『風の声を聞いてみる、みたいな』

評価点:自然にこうしたくなるというのが良く解るね!




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高士神社宮司
題名『仲間』
評価点:この、上から下まですべてお揃いの友達って、良いですよね!車運転するときにはお面は取りましょうね!


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高士神社宮司
題名『何してんの? 雲作ってんだよ!見りゃわかるだろ、的な』
評価ポイント:雲を作り過ぎると、健康を害する場合があります。雲を作るのはほどほどで良いです!


奉納とは、当神社から求めて応じて頂くことを申します

これまで『奉納します』という申し出をいくつかお受けしてましりましたが、全てが実を結んだわけではなく99パセントが御断りする結果となっております。

なぜならば、『この石を奉納したい。送るので建てて欲しい』と、ずいぶん勝手にどこかで作った石碑を、文言も勝手に入れちゃって『この神社に奉納するので建ててほしい。工事費までの面倒は見れない』

とか『防風林を奉納するので、苗を100株送るので植えて欲しい。工事費の面倒は見れない』

などなど、たくさんありましたが、普通お分かりになると思いますが、こちらで迷惑するものは要らない、ということをお構いなしに言って来られる人がたくさんいらっしゃり、困ったことの連続でした。

当職では「この件は当神社では応じられません」というと、『じゃどっか照会してくれ』と。
それもできません。私が紹介しなければいけないことは無いからです。

防風林も、お素人の方は木が生えていればきっと風から守られる、と思っておられると存じますが、日本と台湾の南端では台風のスケールが違います。全く違います。

自然に高い木が生えていないのは、台風で持たないので生えない環境があるのです。
また、数年前に当神社を襲ったスーパー台風などは瞬間最大風速64メートルが直撃しました、こうなると、木の枝一つでも弾丸のように飛ぶわけです。

しかも植栽に関しては村の観光推進事業もあり、植栽計画もあるので、急にそう言われても困るのですよ。

現在は県から風景特区に指定された関係もあり、以前よりももっと気を付けています


日本李登輝友の会からの寄付金

当神社は御鎮座4年半が経ちましてございます。当然色んな出来事がありました。

作って2年目で台風で社殿が大破し、台湾の心ある方々からのお支えにより、何とか復興して、その後村のトップの皆様や屏東県政府の深いご理解をいただきまして、現在に至っております。

さて、私も色んなメディアから取材を受けてまいりまして、記者の皆さんが一様に聞くのは、

日本李登輝友の会からどれだけのお金が流れているのか?』

と聞かれます。正直お答え申しますと、お宮の建立資金、0円です。ここ3年でいただいている、李登輝友の会神奈川支部からは神饌代として諭吉さま一柱(1枚)です。が、いただいた以上は表示するので、記者の方はもっと巨額なお金が流れていると思うようです。

私もせっかくのお気持ちですので頂いており、御神饌代とさせていただいておりましたが、実は去年、懇親会の席上で日本李登輝友の会事務局長の柚原正敬氏から絡まれたうえ、『うるせえ、オメェが俺にした仕打ち、忘れてねーぞ!』と新門辰五郎も真っ青、定岡忠治も真っ青、清水の次郎長も真っ青クラスのカッコイイ大啖呵を切られましたので、即時私も応戦するという、バカみたいな事案が発生しました。

この神社は、李登輝友の会の資金援助は一切ありません。

この笛を持って行ったのは初めてでした

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画像のこの笛は『竜笛(りゅうてき)』ですが、実は私は小学生の頃から獅子笛(ししぶえ)を吹いており、笛にはちょっとした自身が会ったのでございました。
が、最近はあまり吹いていなかったので、この時、吹いた自分の下手さに愕然!

下手過ぎる!

この笛は25年前、外祭(がいさい=出張祭典)で、古民家の解体のお祓いを行なった時に、オーナーの御主人に頼んで、屋根の煤竹を貰って来て、昔からお付き合いのある笛師さんにお願いして私の指と口と、姿勢に合わせて作ってもらったのです。

私が持っている笛の中で一番、管内が硬くて反響音が高く、うまく吹くと凄い良い音がします。

昔、教えを受けていた当時現役の宮内庁楽部の東儀勝(とうぎまさる)さんが『お前、ちょっとその笛、貸してみろ!』(※勝さんは結構怖めのパンチが効く系の人でした)といって私から笛を『貸せ~~~~』とブン捕って、勝さんが息を入れた瞬間、私はその超すごい音を聞いてしまい、雷に打たれたような気持になりました(笑)。。

ハンパ無いんですよ、宮内庁の楽師さんたち。。

以来、何度練習してもあの音は出せたことは無いですね~~~~。。

今回、結婚式をお上げになられた新郎は台湾人で(新婦も台湾人です)、私とは旧知の間柄なので、一番良い笛で式を挙げて頂こうと思ったんですが、自分お技がこんなに退化しているとは!!

神前結婚式のちょっとしたエピソード

先日、戦後台湾では初となる、台湾人カップルの神前結婚式を挙行しましたが、実はこの御鎮座地は雨が多く、キレイな星空や昇る朝日などは、神様の気持ち次第で、運が良くないと見ることはできません。。

今回の場合、結婚式ですので、お衣装も和装で、かなりお金がかかっており、何とか雨にならなければいいね、と心配しておりました。が、前日も、当日も直前まで雨で、私は本気で『神様!何とかその時だけで良いので、雨をやませてください!』と祈りました。

すると挙式1時間前、急に空が明るくなり、雨は止み、周辺の山々や八瑤湾越しの太平洋の海も見渡せるほどになりました。

きっと神様はこの2人を祝福してくれたのでしょう。。

その後、ご参列の御親族の皆様から『本当に不思議!雨が止んだ!』と言ってくださり、調子に乗ってしまった私は「私が神様にお願いして雨を止ませてもらいました(笑)」と勝ち誇りましたが、内心は本当に「ヤバイです、何とか雨を降らせないでください~~~~(泣)」と恐れおののいていたワタクシなのでありました。

台湾の神様、いつも本当にありがとうございます。

ご葬儀は慎重に!  後悔先に立たず。

この仕事をしていて、年に数回相談を受けるんですが、『故人を偲びたいので、神社の御神札を御霊璽(お位牌)の代わりにして良いですか?』とおっしゃられる方がおいでになります。

よく話を聞くと、『散骨してしまった』 『当初は無宗教で行なうつもりだった』などの方が結構いらっしゃいます。
それはその時はそれで良いかもも知れませんが、神道ならば1年祭、3年祭、5年祭と、仏教ならば1回忌、3回忌、7回忌と、有るわけですが、その時になって親戚の人から『お年祭どうなってるの?』『三回忌だよね?』と言われてから困る人も居ます。

通常、神社の神道式ですと、最初にご葬儀から面倒を見てもらっていなければなかなか途中からはやってもらえませんし、最初から神道式の方、もしくは他宗教の方を改宗するといった事例はありますが、ご葬儀で遷霊をして、御霊璽を奉製し、鎮座しておかなければ、途中からは難しくなってしまいます。

ですからご葬儀をされる際は、先々のことまでお考えになって実施していただく必要があります。

少なくとも私にそういった案件をご相談致されましても『当職ではお受けいたしかねます』と申し上げております。