社殿概要

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当神社御本殿は躯体のみで高さ230センチで約3尺3寸(和尺≒約1メートル)の基礎の上に鎮座しており、地面から屋根テンバまでは、およそ3.3メートルです。
様式は標準的な流造(ながれづくり)ですが、一応全ての規矩術(きくじゅつ=伝統的な意匠)を採用した『流造正面千鳥、軒唐破風』となっています。また敢えて斗組(ますぐみ=木をくみ上げている造作)は和様組手(わようくみて)とし、この斗組と雲の彫刻が施されている須輪(すりん=支輪=「しりん」とも呼ぶことがあります)によって屋根を支えています。
比較的寒い日本の山で育った檜ですから、熱帯モンスーンの当地では多少膨張することを想定して、組手は総じて緩めにしてあります。恐らく数年のうちに締まってくると予想しています。

用材は日本の関東地方で切り出された檜を使用しています。
今後は素木のままで行くのか、もしくは塗装を施すのか氏子と話しあって進めてまいりますが、およそ3年程度は、気候が違うので木が暴れることが予想されるので時間の経過と木の落ち着き方を見てから判断した方が良いと考えています。
おそらく摺り漆(ずりうるし)程度の素木の塩梅で良いかと考えています。

この御本殿を覆う屋根は既に掛けられていましたが、今回の復興事業に際して覆屋根、基礎の修理、参道の石段整備、石垣の整備などなど、先んじて村の計らいで実施していただきました。