神鏡とご神体は異なります

本日、台湾の方から問い合わせがありまして、参拝者の方から、『ご神体が外にあるのはよくないのでしまった方がいいのでは?』とのご意見があったそうですがどうしましょうか?と連絡が入りました。
当神社の御本殿前に安置してある鏡『神鏡(しんきょう)』は神社の調度の一つで、「ご神体」ではありません。
あの鏡は外側に垂直に安置する慣わしとなっています。
ご神体は各神社によってそれぞれ異なるものですが、ご神体が御鏡(みかがみ)の場合は、調度の神鏡とは形状も、安置方法も異なります。

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      ↑一般家庭向け調度の神鏡

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        ↑御本殿扉前に安置される神鏡の例

と言う訳で、解かりやすい点を挙げますと、調度の神鏡は
①波と雲の彫刻の鏡台に立てられている。
②裏側には吊り下げられるように2つのフックがつている
③裏側は絵が鋳造されているか、ナシジという仕立てになっている

ご神体の御鏡
①箱に納められている(必ずそうです)
②背面を上にしており、表面は下向きに、箱の中の布団の上に、錦の布に巾着状に紐でくくられ、真ん中が少し露出するように包まれてる
③背面の穴は中央に1つあり、飾り紐が通されている
④場合によっては背面に御神名が刻まれることもある

という違いがあります。が、後者のご神体の鏡の場合は人の目に触れることは無い為、見ることはできません。