日本人の信仰心とその精神性

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 日本国にはもともと八百万の神々の観念がありましたが、西暦530年頃(※諸説あり)に唐の国から仏教が伝えられました。
以降1500年もの間、神と佛は共存してきました。
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その間、政治的なことや国家観念により、明治時代に分離し、、概ねそままになっている神社やお寺も多くありますが、日本国民の心の中では今でも神様と佛様は同列に並んでおり、大多数の人は神社もお寺も両方参拝します。
また、一旦は仏教と離れた神社も、旧来の姿に戻そうととする動きもあります。
二枚目の木彫像ですが、蔵王権現像で、奈良時代に『役行者(えんのぎょうじゃ)』の祈りによって出現した神仏で、日本独自の神様と佛様が混ざり合っている姿です。
 
現在でもこの蔵王権現御神体としている神社は結構あります。
蔵王権現は明治時代から終戦までの間、表舞台から姿を隠しましたが、今でも御扉の奥深くに静かに安置されています。
 
その躍動的なポーズや迫力ある表情は、時には人々を千早振る神として、また時には情け深き仏として、人々を助ようとする、両側面を持ち合わせています。
この神仏のみならず、道教儒教とあらゆる東洋の信仰が重なり合っているところが、日本人の精神性の基幹となっているのです。