国外に神社を創祀することはとても大変です

当、高士神社では最初から神を祀り、神事を行うことを前提として進めていたため、当然、大手を振って神様をお祀りしております。
台湾では神祇を祀り、神事を行っている神社として正々堂々と運営しているのは当神社のみです。

こうなる為には様々な苦難がありました。また、御鎮座後も色んな障害があり、それぞれ氏子の皆さん・応援してくれる台湾人の皆さんと共に乗り越えてまいりました。

台湾には日本時代に建立された神社の建物を復元した遺跡もいくつかありますが、それはそもそもが『神を祀る施設ではない』ということを宣言したうえで、行われた事業であります。

なぜなら少なからず公費で拠出された財源で作られた復元事業であれば、あとで『やっぱり神様を祀りたい』と意志を変えた場合、多くの人を欺いたことになるからです。

私は他人からゴチャゴチャ文句を垂れられたくなのと、歴史的経緯から鑑み、台湾で本当に神社を祀るには、ある程度自分で身銭を切って行なってこそ、何か言われた場合は弾き返すことができると考えていました。

今でもその考えは一切変わりません。

神社を祀るということはそれだけの気合と根性が無ければ絶対に維持することはできません。

人を欺いて神を祀ることは、神も人も絶対許されない行為です。