それはその時、起こりました!

御鎮座をしてから3週間が経過し、いろいろあったその時の出来事を少しずつ、「(あの時こういうことがあったな)」という具合で思い起こすことが多く出てきます。

それは招魂の儀の時、絹垣(きぬがき=白い幕)の中で起こりました。
火切鎌(ひきりがま)と火打石を摩擦して迎え火を起こし、無事に浄火の炎が立ちあがりました。
それを確認して御依代(みよりしろ=御神霊が憑依するもの=ご神体)に御祭神の魂を招き寄せる秘文を微声でささやくのですが、その秘文奏上の終り頃、それまで無風の晴天であったのですが、奏上を開始してから南から風が吹き始め、奏上終了の頃あいにはブワっと南から風が吹いてきました。
しかし遷禦(ご神体を奉持して神殿に移動する)の時には既に風は納まっていて、神殿の扉を閉めるとまた無風の状態になりました。

あの瞬間、{御祭神が南方から来臨された}と直感しました。

この祭りは直接携わった日本人は私だけ、助祭員や所役は全て台湾人で行いました。直接の血統の子孫たちの手によって御祭神は迎えられ、とても喜んでおられる事でしょう。