【推察】 遥か南方の同胞にとっての玉音放送

昭和20年8月15日、大日本帝国は悔しくも大戦に敗れ、昭和天皇陛下の玉音を以て日本本土を始め共に戦った旧内地外の同国民の各地に陛下御自ら終戦を宣言する放送が流されました。
これより大日本帝国は日本国に改められ、共に戦い心を交わした旧内地からも引き揚げることになったのです。
では日本人の視点ではなく当時の旧内地(帝国統治下の地域)の民はどのような思いであったのか?
私は幸いにも多くの老人のみなさんから話を聞く機会がありましたので、みなさんが言うには『それはそれは悲しく、切ない思いだった』と言います。

しかし旧内地も含め戦争は降伏したが魂までは売り飛ばしたわけではない、と私は強く思っています。

台湾については「日本時代を懐かしむ人も多い」と表現されることも多くありますが、それはつまり『魂は引き継き心の中で生きている』のであって、単に懐かしんでいるだけではないと感じます。
台湾は戦後、日本が去って苦難の日々を送ってきました。日本も同様、大変な戦災から立ち直ってきました。
それぞれ歩んできた道程は異なりますが、心の通う隣の島国があるということをとても心強く感じ、なぜか他人のような気がしないのは私だけでしょうか!?