忽然と姿を消した『祇園御守』

イメージ 1

この紋は『祇園護(ぎおんまもり)』や『筒守(つつまもり)』と呼ばれる紋様で、感神院系(現・八坂神社)の系統の社寺宮に於いて用いられていたと言われる御守りをモチーフにした紋様です。

現在に於いても全国の祇園系の神社や或いはお寺、またはお祭りにおいても用いられていますが、しかしこの紋様の元となった御守りはどのようなものであったのか、現在では知る人はいません(現・八坂神社の見解も含めて)。
大学などでも研究者は現在はおらず、その姿は明らかにされてはいません。

イメージ 2
↑ 本日の旧・祇園感神院
楽殿(手前)はチタンの屋根がとても美しい

ですので現在ではまったく途絶えて解からなくなってしまいました。
これと似た御守りを作っている神社や地域も一部ありますが、形状が異なっていたり、もしくは紋章から推察して追っかけで作られたものもあり、正確なものは解からないままになっています。

このように日本の長い歴史の中で、いつ頃から出現したのか、そしていつ頃に姿を消したのか、全く解からない謎の部分も、また我が国の神秘の一つではないでしょうか!?
神秘とはその字が現わしているように、神の秘密事であるのか、秘してこその神であるのか、謎であること自体が神である我が国の特性の一つではないでしょうか。