天長節快楽!!

天長節快楽(てぃあん ちゅあん じえ くゎいら~)!
天皇陛下のお誕生日おめでとうございます!

日出る国の天子さまのお誕生日でございます。

本年は明治時代以降初となる御譲位の詔勅もあり、日本の歴史上も大きな事でした。

陛下は本日のお言葉の中でも新潟の大火事のことを御心配されておりました。
我が国の特徴として、陛下は常に国民のことをご案じになられております。
このことは御先代の昭和天皇の御行動を一貫して継承しておられることに、感動を覚えずにはいられません。

日本は『もらい火は自己責任(貰い損)』ですが、これには、江戸時代はいったん火災が起こると大火になってしまい、旗本自らが消火活動の指揮を執る(※現在で言う自衛隊幕僚長クラスが鎮圧する)ほどの大事であり、また例え不慮の失火であったとしても、火を出した人は町人たちから袋叩きにされ、さらに殺されてしまう程の恨みを買ってしまうこともありました。
よって失火を出してしまった人の生命を擁護するという意味合いを持った法律です。

神奈川県では伊勢原市大山の安政の大火が有名ですが、この時は大山の宿坊を初め石尊神社、不動堂など、数日間にわたって全山を焼き尽くすほどの大火事で、その姿は関東一円から見え、多くの人が心配したそうです。
この火事で不慮の失火を出してしまった宿坊の下働きの少年は住民に取り囲まれて暴行を受け、さらに刀で打ち取られそうになった際に手で防御し、腕に傷を負ったまま山の中を走って逃げて、その血の跡を追いかけて行ったら蓑毛(みのげ)あたりまで続いていた、ということがありました。
当時の宿坊街は今の場所よりも少々登ったところであったことから、すぐに火が神社、お寺に燃え移ったそうです。

火災は本当に怖いですね~~~。 皆様も火の取り扱いには気を付けましょう!