四魂
和魂(にぎみたま)・幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)・荒魂(あらみたま)
これを一霊四魂(いちれいしこん)と申します。
神社によって、御祭神の威力が大変強い場合は、荒魂だけを分けてお祭りすることがよく見られます。
上の写真は本日詣でた鹿島神宮奥宮=たけみかづちのおおかみ・荒魂 ですが、伊勢の内外両所大神宮でも、内宮では天照大神荒魂を、荒祭宮(あらまつりのみや)で、外宮では豊受大神荒魂を、多賀宮(たかのみや)でお祭りしています。
私たち人間にもこの荒魂の側面は持ち合わせていて、とてもパワフルな部分などの側面でもありますが、付近の人たちを知らず知らずに心を消耗させることが多く、気付かないうちに嫌われていたりなどと言うことが起こります。したがって、荒魂の扱いは充分に気を付けなければならず、神社でもとても強い御祭神の場合は、荒魂をまともに食らってしまうと大変なので、昔から分けてお祭りされています。
この鹿島神宮の奥宮は、キッチリ掃除が行き届いていて、心も研ぎ澄まされるように、荒魂も平けく安らけくお鎮まりになっていることと思われます。