氏神様と産土様(うぶすなさま)

よく身近な神様として想いうかべるのは氏神様であることは言うまでもありませんが、氏神様とは本来は『氏族の神様』なので、血縁のある神様の事、もしくは代々その氏族で信仰が受け継がれてきた神様を言いましたが、現在ではあまり気にされず、近くの神様を氏神様と呼ぶのが一般的です。

では従前、血統の神様である宇治の神様に対して、地縁的である神様は『産土(うぶすな)の神』と言われてきました。
読んで字のごとく「産まれた土地の神様」です。
従いまして、日本人の概念には、血統で信仰してきた神様と、地域で信仰してきた神様がある、ということが一般の在り方でした。

では氏の神とはどのような神様かというと、源氏であれば八幡様、皇統であれば伊勢の神宮(内宮=皇大神宮)、藤原氏であれば春日大社以下、春日系の神、千家家、北島家であれば出雲大社の神、です。

代々日本人の方であれば、先祖をさかのぼっていくと、氏族で信仰していた神様を見つけることができるかもしれませんので、ご興味のおありの方はチャレンジしてみるのもいいと思います。

その際は、自力でお願いします。