明日から門下生練成会を行ないます

明日から当神社関係者内で、門下生集中練成会を行ないます。
この錬成会は、まず厳正な入門資格を満たし、さらに選考によって選び抜かれ、許可されたものしか受講を許しておりません。

コースは神職コースと、崇敬者コースがあり、前者は当然神職のことを実践的に伝授し、後者は神道を信仰するものの心得と一般御信徒の代表(総代)を養成するコースです。

神職は、一般的に知られているのは、神社本庁という教団の資格で、明階正階権正階・直階があり、尚且つ神社に奉職して一人前の神職と認められて(通常は権禰宜以上。神宮(伊勢)は宮掌以上)初めて神職になるのですが、これらの資格は民間の宗教団体が発行しているもので、その効力範囲は包括教団内でしか効力はありません。

また上記の資格は発行している教団が立教された1945年からのものであり、戦前は神職の職制は全く異なるものでした。

これらの資格を持って、意気揚々と神社に晴れて奉職する若者も、当然私のような厳しい先輩からの訓練の日々が待っているので、これを勝ち抜かなければ神職になれず、退職していく人も過去には多くおりました。

これは言えるのですが、上記の資格はあくまでも『資格ビジネス』によって大量発行された資格であり、全く内容をともなっていない資格です。受講するのに何十万円、資格証(階位証と称している)を発行するのに20万、その都度その都度何十万円ものお金を払い、一番上位の資格が発行されます。

しかし、それを持った若者たちは人間的にはノボセきっている状態で奉職するので、取り扱う方としては社会の厳しさと、「神社内においては君は一番下だ」ということを徹底して教えないとモノになることすらなく辞めていかれてしまいます。

当神社ではビジネス的な資格を発行するのではなく、神社の実践を伝授しております。

学校では紙垂(しで=神社で多く用いる紙製の結界に吊るすもの)の切りかたすら教わらずに卒業してくるので何もできない人が『自分は最高位の神職だ』と勘違いしているので、そのようなことが生じないように、錬成しているのです。