速いという事と激しいという事

日本には歴史書の中で最も古い記録は古事記日本書紀ですが、この双方で色々な場面に登場する荒ぶる神として有名なのは建速須左之男命(タケハヤ スサノオノミコト
が有名です。
この御神名 建速(名の冠詞=勇ましく頭の回転が速い) 須左之男(=お名前=荒ぶる男) 命(=神様を尊敬する敬称の一つ) の3要素が合体した意味です。
つまり勇気があって、迅速に対応できて、強い、という事です。
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これは天界から地上に降臨した神の姿ですが、見るからに強そうですね~。

命は降臨するとすぐに民たちから化け物退治を依頼され、『よーし解かった、俺に任せろ』と立ちあがり、住民に『とても強い酒を用意してくれ』と協力を仰ぎ、相手を酔わせてやっつけるという作戦に出ました。
これは決して卑怯なことではなく、1人じゃとても倒せる相手じゃないけれど、他人を巻き添えにしないよう、重々慮っての事でしょう。

というように、勇ましいことと同時に頭脳の明晰さも勇猛な神には求められる条件なのでしょうね!

ですから気が速いという事はただの気持ちが早るだけではなく、高度な仕事も瞬時にこなせる能力と揃って、称賛に値するのです。