薬王院の本殿

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↑ 薬王院の本殿
    ※立ってくれているのは建物の大きさの目安のために、友人に立ってもらっています。
      ちなみに彼は身長183cm(本人申告=かなり盛ってるね!)体重60キロ、国籍は台湾、
        学歴は台湾大学大学院博士前期 薬学修士
             日本の超有名な国立大学大学院博士後期 工学博士
        性格は短気・酒が好き(典型的な台湾人の性格)

という具合で本殿入母屋に地垂木(じだるき)・飛燕垂木(ひえんだるき)を四方に巡らせ、さらに透き塀で囲まれています。

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組み物(屋根を支える木組み)ですが、隅の尾垂木(おだるき)には下の段には獏・上段には持ち送りを兼ねた龍、そして朱塗りで邪を威しています。

特にこの隅の持ち送りを彫刻して装飾性を高める演出は江戸建築には例が少なく、関西(関西でも西の方)では正角(しょうずみ)とも呼ばれ、だんじりなどでは隅っこは建物に引っ掛けやすいために、下段から一体で彫刻して掘り出す「隅出(すみだし・すみだす)」とも呼ばれますが、関東では隅っこを特別扱いしなかったようでシンプルなものが多いです。ここにも東西の鬼門の感覚の差異が感じられます。

この薬王院はお寺として信仰されていますが、その建物群は権現造、一社殿流造と伝統建築を伝えており、また、本地佛・垂迹神の権現信仰を生き生きと現在に伝える聖山です。

因みに一緒に参拝した友人は薬学関係者なので本地佛 薬師如来に熱心に拜拜(ぱいぱい)していました。彼のお財布の中はお守りで溢れております((笑))

日本人の宗教観の多様性をもう一度体感してみませんか!?