初めは石を積む覚悟だった!

今は綺麗に整備されている当神社ですが、最初に見た時は基礎は壊れて草に覆われ、基礎から木が生えている状態でした。恐らく長年の雨と木の根によって基礎内の土が膨張し割れたものと思われます。
基礎はあちこちが痛み、中にはレンガや現地産出の頁岩が見えていました。この状態のまま重いものをのせればすぐに潰れそうな状態でした。

まあ、兎にも角にもやって見なきゃ全く進まん、というわけで、日本に帰ってすぐに友達に電話し、、

私  「あのさー、台湾で石、積んでみたくない? 面白いんだ、これがまた!!」
友人 『い、石を積む??台湾で??  なんだかよくわからないけど、良いよ!』

という感じで、友達と二人で壊れた基礎の石を積み直し、モルタルで固めるつもりでした。が、がが、、村長に

私  「今度、石積むよ!」
村長 『ああ、それはもう済んだよ。』
私   「さすが村長!あんたが大将!!」
村長 『ま、まーな!!』

と村の方ではサクサクこの難題に対処してくれていました。

ですので、何度も作業と打ち合わせを積み重ねてきた結果、最後に社殿を運んで鞘殿に納め、御祭神を祀り直す祭儀を執行した、ということが実現できたわけです。
なかなか一朝一夕には進まないところもありましたが、台湾と日本の多くの友人たちに支えられて、何とか実現できたものです。

因みにこの村では今でも共通語として日本語が機能している数少ない村でもあります。会議で話し合う言語は台湾語・パイワン語・日本語が飛び交い、話がよくわからなくなると、一旦日本語で整理しましょう!となって、意思のコンセンサスを確認する、という会議でした。

 誠惶誠恐 頓首頓首!! 
 平安時代の文語で、意味は  誠に恐れ多く誠に清らかです。 ありがたや ありがたや! )