日本の都は!?


わが日本国の京(みやこ)は東京なのでしょうか?その根拠を紐解いてみました。

東京は読んだ通り『東(ひがし)の京(みやこ)』ですね! 
ここでわざわざ『東の』と言っているということは、本当の都はやっぱり京都でしょうか!?

京都は『京(みやこ)の都(みやこ)』ですので、「真の都」と受け取れます。

法律上は日本の都が東京都千代田区であると明確に規定しているものはありませんので、しばしば論争になることもあります。

我が国は古くから天皇陛下の御座所を以て首都と定めているのが慣例ですので、そうした意味では東京が都と言えるかもしれませんが、明治帝が東京にお移りになられた時には、東京へは『行幸(=旅行)』されているとのお取り扱いでした。

また、天皇一世一代の重儀である『大嘗祭』は明治・大正・昭和と、各時代の陛下が京都御所で行われ、今上陛下が初めて東京で大嘗祭を行われました。
因みに『陛下』との尊称も「陛=たかみくら の ふもとの方」という意味で、直接殿上人や髙御座の上の方に声を掛けるのは無礼であることから、間を取り次ぐ役目の人『伝奏官(てんそうかん)』を指して、陛下(ミクラと自分とを取り次ぐ人)という尊称が生じました。


天皇陛下皇位に就かれたことを日本国民と外国首脳にお披露目される『即位の礼』で用いられる高御座(たかみくら)は平素京都にありますが、今上陛下は御座をヘリコプターで空輸され、東京で即位の礼を行い、使用後に御座を京都御所にお戻しになられました。
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   ↑ 高御座(たかみくら)

ということですので、首都は東京と京都の両方とも首都たる根拠に値するということでよろしいのではないでしょうか!?
我が国の新幹線も、東京と京都の間を何時間で結ぶのか、ということを基準に設計されていることからも、政府は常に東京と京都との関係性を重視してきたということがわかります。

因みに、「三代続けば江戸っ子だよ」と言われますが、昭和天皇陛下も結構気さくな関東の気風であったと伺いますが、今上陛下も都内の祭りを御見学されたり、江戸っ子な御気風も、大変恐れ多いことですが、陛下御自身の御意志の通り『国民と共に在りたい』と、厳として御行動で示されておられることを拝見しても、世界に類を見ない王朝であることを、実感してやみません。