直垂折烏帽子は職方(しょっかた)の正装です

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職方奉仕の友人

日本には、『この儀式の時にはこの装束を用いよ』また同時に『この所役(身分)にはこの装束を用いる』という学問があり、有職故実(ゆうそくこじつ)と申します。

この際、神社の世界のみで用いている範囲限定型の学問を「神社有職(じんじゃゆうそく)」と申します。

神社有職では職方の装束の部分までは範囲外で、定めはありませんが(といっても、その定めている教団に加盟団体のみは概ねそれに従っています)、本来の日本の有職故実は知識量が膨大であり、その全てに精通することは博学な学者であっても容易ではありません。

この度の御例祭では、上の写真の友人には、常に陰ながら職工奉仕の部分で支えてもらっており、職方(=職能人=職人)の正装は直垂(ひたたれ)折烏帽子(おりえぼし)とされており、職方が神事に携わる時はこの装束を用います。

これは宮大工の資料・古文書にも記してあります。

また、歌を吟ずる、楽器を奏でることも職方と分類されており、そうした神事に職方が携わる時はこのスタイルです。