日本人にとって宗教とは

少し昔、なにか一般人の方の主催する集まりで名刺交換した時の話です。

たまたま隣に座った淑女と話をし、私が神社を運営していることで興味を持たれ、名刺を求められて当然私は「高士神社」と記載されている名刺をお渡しし交換したところ、『ありがとうございます。で、これ宗教じゃないですよね?』と念を押されてちょっと面食らったことがあります。

神社である以上それは宗教ですよ。もしも神道が宗教ではないと主張するのならば、その主張する神社は宗教法人を解散すべきですね。解散の上法人も返納。

問題はそうではなくて、日本人の宗教観の無さと、こういうことを言い出す人を量産した愚かな戦後教育体制ですね。

倫理学、つまりは道徳を培う上で、宗教や哲学は絶対に必要なことです。最低限、学問としてでも義務教育の課程のうちに教えるべき事項ですね。

「私は無神論者なんですよ」などと、私が宗教家であることを知って、ムキになっていってくるような還暦を超えた先輩方も多くいらっしゃいますが、亡くなった人に手を合わせる、神様にお祈りする、仏様にお祈りする、これらを一度もしたことが無い人が本当に居るんでしょうか?

また、このパターンも困るんですが、神社などの役職に就かれることを名誉だと心底思われている方。
このような方も名誉欲丸出しで深く食い込もうと一気に襲い掛かってきます。
そういうものではないんですよ、信仰というのは。

私の本当に友人と呼べる人や身内の人は、少なくともそのような類の人は一人もいないことは、幸せなことです。


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